2019-05-11 Uちゃんへ 切り落とされる長い髪を見送った錯綜する十字架が降り注ぐ清潔な箱庭で16になる君は、今も絵本を読み続けている 海の底で眠るレプリカ模造品なんていらないわ床の上で窒息した人魚の死骸を葬送する魚たちは液晶の、中 玩具だった私たちは想像上の水平線を綱渡りしている この光が人工でも君に見てもらいたかった